本校の研究
本校の研究
自分も友達も大切にし,主体的・協働的な学びを実現していく体育学習
目指す児童像
体育の学習に主体的に取り組み,他者と関わりながら学ぶ児童
研究の視点
「児童一人ひとりの”めあて”に寄り添った指導と評価の工夫」
研究仮説
体育の学習において,児童のめあてに基づいた活動に対して,
適切な指導と評価を工夫することによって,
児童が運動の楽しさを味わうことができるだろう。
年間計画
日程 | 内容 | |
4月13日(水) | 研究全体会 | 見通しの確認後,分科会 |
5月23日(水) | 実技研修 | 研究推進部と体育部による実技研修会 |
6月17日(金) | 授業研究 | 中学年分科会提案 |
9月28日(水) | 授業研究 | 高学年分科会提案 |
10月26日(水) | 授業研究 | 低学年分科会提案 |
3月8日(水) | 研究全体会 | 振り返り |
記録
4月13日(水) 「研究全体会」(令和4年度の校内研究について)
議題(1)
体育科の授業領域を限定するか,幅広く扱うか
結果
学級の実態に合わせた柔軟な領域設定を可能にするため,領域は限定せず,幅広く扱うこととする。
議題(2)
何に焦点を絞って研究を進めるか
結果
・ICTの活用
・個の”めあて”に対する評価方法
・授業実践で使用された「学習資料」や「場の設定」などの活用
議題(3)
実技研修では何を扱うか
結果
・準備運動の基本的知識について
・児童の立場に立って,実際に体育の授業を受け,児童の目線から考える
6月3日(金) 「実技研修会」
講師:高嶋 祐樹 先生(小体研「表現運動領域」部会前部長)
講演テーマ:「表現運動のススメ」
第一部,講演「表現運動とは何か」では,低中高年学年ごとの表現運動の内容や,1単位時間の具体的な流れ,表現のための4つの工夫について教えて頂きました。第二部,実技研修では,高学年の表現運動を中心に,心と体をほぐす運動から始まり,即興的な表現,テーマに沿った表現など,多様な活動を体験しました。最後に,コロナ禍での実践への工夫をお話頂き,実践的な学びの場を提供して頂きました。
6月17日(金) 「研究授業(中学年分科会)」
実践学級:4年2組(5時間目)
教科「単元名」:体育科「フロアーボール」
講師:眞砂野 裕 先生(昭島市立光華小学校長)
授業内容
フロアーボールとは,バレーボールの得点法を基本とした,ボールを浮かさずに打ち返す規則のゲームです。
児童の「もっと上手になりたい」という気持ちを大切に,それぞれのチームで立てた目標達成に向け,個人が自分のめあてをもって運動に取り組めるよう学習を組み立てました。また,作戦を立てたり,友達同士で良さを伝え合ったりする機会を設け,協働的な学びの実現を目指しました。
積極的に作戦タイムを取ろうとする児童の姿が多く見られ,楽しくフロアーボールに取り組めていました。
講師講演
世代ごとの児童の生活習慣の分析から,現代の児童の運動習慣が危機的であることを訴えられ,小学校体育科の重要性を改めて提起されました。授業で確保するべき運動時間の基準から,ボール運動系領域の体系,めあて達成までの段階と分析法など,体育科全般に関して幅広く教えて頂きました。
9月28日(水) 「研究授業(高学年分科会)」
実践学級:6年1組(5時間目)
教科「単元名」:体育科「短距離走・リレー」
講師:吉本 舞 先生(小体研 陸上運動領域部会 元副部長)
授業内容
「一定の距離を全力で走ったり,減速の少ないバトンの受け渡しをしたりすること」についての技能の向上を目指すため,よりバトンパスに集中しやすい「パシュート型」でリレーの学習を行いました。自由に閲覧できる映像資料を用意したり,タブレットでお互いの動きを記録し見合ったりさせることで,グループがそれぞれの能力に適した課題を見付け,課題に応じた練習を選べるよう工夫しました。児童は自分たちのグループの課題を意識し,どこを改善すればより上達するのかを主体的に話し合い,時数を重ねるにつれ,確実に技能を向上させていく様子が見られました。
講師講演
幼児期から青年前期(中学3年生)までの発達段階に合わせた陸上運動の到達目標を概観し,運動を「楽しい」と感じる本質的な条件を教えて頂きました。その上で,小学校では低学年の運動遊びから始まる「楽しい」体育から,高学年の「達成感を感じる」体育に向けての,豊富な授業アイデアを示して頂きました。
10月26日(水) 「低学年分科会」
実践学級:2年3組(5時間目)
教科「単元名」:体育科「体つくり運動領域(多様な動きをつくる運動遊び)」
講師:安田 由記 先生(小体研 多様な動きをつくる運動(遊び)部会 元部長)
授業内容
「2の3の森」というテーマで,「ケンパの森(体のバランスをとる運動遊び)」「オセロの森(体を移動する運動遊び)」「ボール運びの森(用具を操作する運動遊び)」「タオルずもうの森(力試しの運動遊び)」と題した4つの運動遊びの場を設定しました。「成功の度に木の実を手に入れる」という物語の中で,子どもたちは,軽やかな音楽と草木の装飾に心を躍らせながら,4つの運動遊びに楽しく取り組んでいました。
講師講演
体つくり運動について,(1)個の運動,(2)どの児童にも,(3)学びに向かう力,(4)まずやってみる,という4つの観点から教えて頂きました。体つくり運動では,「児童が工夫しやすい場や用具を設定することで,児童の運動欲求を刺激すること」,「”まずやってみる”活動の中で,自分のめあてに気付かせ,教師の価値付けによって学びを拡大させる」という流れがあることを学びました。最後に,本時で設定した運動遊びについて,更に児童が工夫しやすくなるアイデアも教えて頂きました。